ARTWORKS
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旅行風景画制作は依然として試行錯誤を続けながらも、旅行の連続に慣れ、次第に制作活動として定着。旅先で様々な出来事もある中、乾いたタッチと海の風景が際立って現れ始めた、国内旅行とアメリカ内陸ドライブ旅でのコレクション。
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静岡県の御前崎から、愛知県の伊良湖岬に続く海岸が好きで、季節を問わず曇り空でも雨の日でも時々通っている。
そのほぼ中央部にある浜松の中田島海岸は、日本三大砂丘の一つ(あと二つは鳥取砂丘と鹿児島の吹上浜)。この広大さと波の音と、静けさがいい。
ある朝、凧揚げ祭の準備に偶然出くわした。砂浜に法被姿の男達や家族らが大勢集まり、何十枚もの凧を並べ「合戦」に備えて動き回っている。なかには巨大(畳六枚分以上!)なものもたくさんあって、これが大空に揚がるとすれば、とても勇壮で、壮観だろう。
スポーツカイトというものがあるというが、日本の長い歴史を持つ伝統的なものとしては、世界的に見ても面白いだろう。しかもあの巨大さ。さすが地方にあって世界企業をいくつも輩出する土地柄だと気づかされた。
静岡市で出会った美術愛好家の初老紳士から、浜松市民について聞いたことがある。「静岡と浜松の性質は全然違うでしょう? こっちは温暖な気候だけど、あっち(浜松)は『遠州のからっ風」だからねえ」と。それが気性に影響するらしく、穏やかならぬ傾向があるのだと、怪しく煙草をくゆらせながら言うのだった。■
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まっすぐに伸びた道をクルマで走り抜ける。映画で鉄道が突っ走っていたり、あるいは人が全力疾走している様子になぜかワクワクする。広大な大地を、夜中にクルマがヘッドライトを灯してスーッと走っていくようなワンシーンが何とも言えず好きだ。
この絵を描いている時には多分そんなものが頭にあったのだろうと思う。自由気ままなのか、ある種のパニックや興奮や焦りなのか。突き動かす原動力のようなものがあるのは間違いない。■
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風や波でいつのまにか複雑な形の砂の山や、あるいはくぼみが形づくられていく。とりとめもなくて、でも自然の本当の姿で、ものすごく大げさだけど、自分が生まれるずっと前から、そして死んだあともずうっと繰り返される真実でもあるような…、こんな絵が描けると絵画というものがよりいっそう面白く思える。■
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